小松 由佳
Komatsu Yuka
ドキュメンタリーフォトグラファー。
1982年秋田県生まれ。
山に魅せられ、2006年、世界第二の高峰K2(8611m / パキスタン)に
日本人女性として初めて登頂。植村直己冒険賞受賞。
次第に風土に生きる人間の暮らしに惹かれ、
草原や沙漠を旅しながらフォトグラファーを志す。
2008年、初めてシリアを訪れ、2011年まで砂漠の遊牧民の撮影を行う。
2011年にシリアが内戦に突入すると、
お世話になった家族や友人の劇的な生活の変化を目の当たりにし、
2012年からシリア内戦・難民をテーマに撮影を始める。
2013年にシリア難民の一人である男性と結婚。
難民として生きることの困難さや孤独感をその内側から知った。
家族の暮らしを支えるため、一度はフォトグラファーの活動を中断して就職するが、
2016年に長男が生まれるのを契機に活動を再開。
きっかけは、生まれてくる子供と一緒に、
シリア難民の生き様を見つめていきたいという思いからだった。
以後、シリア難民の現状を、一人一人の物語として伝えることを続けている。
また、伝えるだけでなく、困窮状態にあるシリア難民への自立支援も行なっている。
2016年に長男が、2018年に次男が生まれると、
取材は子連れパニック状態となり、撮影法を年々模索中。
撮影機材はローライフレックス、ペンタックス67。
じっくりと人間に向き合い、その背後にあるものを
浮き上がらせるような一枚を目指している。
東京都八王子市在住。
著書に『オリーブの丘へ続くシリアの小道で
_____~ふるさとを失った難民たちの日々~』(河出書房新社)。
ほか、現在、夏に出版する本を執筆中。
写真展
2015 「国境の街に生きる」
2017 「ヨルダン 子連れパニック取材行~シリア難民に助けられた一カ月~」
2019 「Borderless people ~シリア難民の肖像~」
寄稿
朝日新聞、AERA、現代ビジネス など多数
テレビ/ラジオ
2017 NNNドキュメント(日テレ)「サーメル ~子連れ写真家とシリア難民~」出演
2018 「衝撃のアノ人に会ってみた」出演
2019 「チコちゃんに叱られる」出演 など 多数