絵具の匂いに夢中だったあの頃へ。
10代の頃、仲間と過ごした懐かしい想い出。 絵具の匂いが、かつての記憶を一気に引き戻します。 今回のグループ展は、高校の美術部で学んだ仲間が 10数年を過ぎた今を確認し合う展覧会です。 当時指導に当たっていた画家・倉岡雅氏の若き日の作品も 会場に展示され、若きエネルギーに満ちた空間になりま…
長声一発!
【 モデルシップメイト ジブ(JIB) 】 この会は、会員が木製帆船の模型を 製作するに必要な知識や技術を交換したり、 手に入れた資料や情報を伝え合ったりしながら、 優れた作品を創っていこうという趣味の仲間の集まりです。 JIBとはフォアマスト(一番前の帆柱)から 船首にかけて張…
表現の原点。
障がい者アートについて書くことは、ともすれば誤解を招いたり 議論の種になりやすいので、今日は個人的な考えだけを綴ろう。 障がい者を始めとする専門的教育を受けていない画家たちの作品を 「アール・ブリュット<生(き)の芸術>」という呼び方をする。 この呼称自体がすでに一般美術界とは異なる「枠…
高度な技術で表現された京の粋。
千数百年の歴史を持ち、江戸時代に全盛期を迎えた日本の“絞り”。 しかし時代とともに生活様式が変化し需要も減ってきました。 「京の絞り職人衆・京都絞栄会」でも高度な技術を有する職人も 高齢化し、現在では約40名ほどになられたそうです。 今回の展示では、現在では再現不可能な絞り作品も展示されてい…
静寂の海、幽静の森。
足を踏み入れたとたん、海の底に立っているような錯覚を覚えた―。 大きな布が空間にいくつもた揺蕩う、村上基子さんの作品群。 命のサイクルを彷彿とさせる絵柄や意匠を読み取りながら 樹海に迷ったように、会場を回遊する。 「もっと、もっと大きな作品を作りたい」という 創作意欲にあふれた彼女…
30年間、続けるということ
作家活動歴30年の竹林公子さんが VOLVOXで初個展を開催されます。 今まで個展を開かれなかった理由のひとつは プロ作家ではなかったからだとか。 アマチュアといえども、その作家としての力量は 目を見張るものがあり、それは数々の受賞歴が証明しています。 30年の年月で培われた技術とセンス…
鵺の鳴く夜に
手嶌かよさんの絵画から醸し出される夜の闇—。 あどけない少女が描かれていても、見る者を不安にさせてくる。 バルテュスのようなストレートなエロティックさはないが どことなく大人に移りゆく少女の淫靡さも見え隠れする。 額の中の少女に近寄りすぎると 異空間に引き込まれ、時間の経つのも忘れてし…
森と水の世界を織り込んで
スウェーデン・テキスタイルは自然や幾何学をモチーフにされた 美しい伝統的な織物です。 スウェーデン・テキスタイルの美しさに惹かれ 13年もの間、制作に励まれています。 今回の展覧会では、織物だけでなく タイトルにあるように「スウェーデンの森をイメージ」した 抽象的な作品も展示されてい…
境界を描くこと
松山さんの作品と初めて出会ったときのことを、 今でも鮮明に記憶している。 10数センチほどの正立方体の一面に、 わずか数ミリの小さな汚れのような点が描かれていた。 コンテンポラリー・アートは難解という言葉で片付けるのは簡単だが、 私は彼の描き出す作品よりも、彼が何を追及したいのかという…
命の水、命の船
カナダやアジアなど、海外で制作活動を続けられる井早智代さん。 今回のVOLVOXでの展示は、命の連鎖、水と人との関係性がテーマです。 和紙を素材としたミクスト・メディア作品群と 作品をワンカットずつ撮影し、アニメーション動画にした VTR映像で展示構成されています。 ひとつひとつの作品…