静寂の海、幽静の森。
足を踏み入れたとたん、海の底に立っているような錯覚を覚えた―。 大きな布が空間にいくつもた揺蕩う、村上基子さんの作品群。 命のサイクルを彷彿とさせる絵柄や意匠を読み取りながら 樹海に迷ったように、会場を回遊する。 「もっと、もっと大きな作品を作りたい」という 創作意欲にあふれた彼女…
30年間、続けるということ
作家活動歴30年の竹林公子さんが VOLVOXで初個展を開催されます。 今まで個展を開かれなかった理由のひとつは プロ作家ではなかったからだとか。 アマチュアといえども、その作家としての力量は 目を見張るものがあり、それは数々の受賞歴が証明しています。 30年の年月で培われた技術とセンス…
鵺の鳴く夜に
手嶌かよさんの絵画から醸し出される夜の闇—。 あどけない少女が描かれていても、見る者を不安にさせてくる。 バルテュスのようなストレートなエロティックさはないが どことなく大人に移りゆく少女の淫靡さも見え隠れする。 額の中の少女に近寄りすぎると 異空間に引き込まれ、時間の経つのも忘れてし…
森と水の世界を織り込んで
スウェーデン・テキスタイルは自然や幾何学をモチーフにされた 美しい伝統的な織物です。 スウェーデン・テキスタイルの美しさに惹かれ 13年もの間、制作に励まれています。 今回の展覧会では、織物だけでなく タイトルにあるように「スウェーデンの森をイメージ」した 抽象的な作品も展示されてい…
境界を描くこと
松山さんの作品と初めて出会ったときのことを、 今でも鮮明に記憶している。 10数センチほどの正立方体の一面に、 わずか数ミリの小さな汚れのような点が描かれていた。 コンテンポラリー・アートは難解という言葉で片付けるのは簡単だが、 私は彼の描き出す作品よりも、彼が何を追及したいのかという…
命の水、命の船
カナダやアジアなど、海外で制作活動を続けられる井早智代さん。 今回のVOLVOXでの展示は、命の連鎖、水と人との関係性がテーマです。 和紙を素材としたミクスト・メディア作品群と 作品をワンカットずつ撮影し、アニメーション動画にした VTR映像で展示構成されています。 ひとつひとつの作品…
春爛漫。「山桜」の靴を履いてみる。
植物からイメージを借り、日々靴の制作に励む捧恭子さん。 VOLVOXで1年半ぶりの個展が始まりました。 今回はのメインイメージは「山桜」。 匂い立つような美しいフォルムの靴が並びました。 春の個展とあって、カラフルな靴も展示されています。 展示されているレディースとメンズの靴は、 販…
23人のステンドグラス作品が光り輝く空間へ
VOLVOXで2年ぶりの開催となった 中井善子ステンドグラス教室展です。 生徒作品といっても、作品レベルはプロ作家に引けをとらない ハイレベルな作品が多数展示されています。 講師の中井善子さんの作品も同時に展示されており 一部販売作品も展示されています。 一足早い春爛漫の雰囲気が…
何が見えているのか 見えていないものとは
蝋工家、グラスアート作家、そして写真家の3人が テーマに合わせ、それぞれの解釈と表現で構成された 『3人展 見えているもの 見えていないもの』が始まりました。 それぞれの作品を楽しむ展覧会として味わう、 またはテーマに沿った作品群として、その関係性を探ってみる。 いろんな見方が出来る3…
「生活の美」を追求し続けて
山口さんのVOLVOXでの個展は、今回で3回目です。 毎回新しい世界を見せてくれる作品群ですが、 今回はさらに一段飛躍された「別格」を感じさせられます。 新しい釉薬への挑戦、初めて作陶された大壺、 ジャンルの違う作家とのコラボ作品など 多彩な山口ワールドが展開され 食器からよりアート…