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津市 四天王会館 1階

アート・クラフト作家が協同運営した表現空間VOLVOX(ヴォルボックス)

三重県津市栄町1-888、四天王会館1階で2013年から2022年3月まで活動したギャラリー。絵画・彫金・書・人形・コラージュなど多様な作家の展覧会やワークショップの記録を紹介します。

2022年3月25日 波多信子展(最後の展覧会) 2022年3月16日 泰良木ゆめ・井分潭風・西山英樹 展 2022年3月10日 栞のアーティストたち展 in 津 2021年1月13日〜18日 西尾恭子「刻の風景Ⅱ」展 2019年8月 HANABACA Returns 花散るや 金輪際 2022年3月25日 波多信子展(最後の展覧会) 2022年3月16日 泰良木ゆめ・井分潭風・西山英樹 展 2022年3月10日 栞のアーティストたち展 in 津

About VOLVOX

豊かな樹々に囲まれたレトロな一室から始まった活動

VOLVOXは、三重県津市栄町1-888の四天王会館1階に誕生した、アート・クラフト作家が協同で運営する表現空間でした。2013年から2022年3月まで、絵画、彫金、書、人形、コラージュなど、多様なジャンルの作家による展覧会やワークショップを重ねてきました。詳しい運営の経緯や空間の成り立ちは概要ページでご紹介しています。

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木の椅子やベンチ、小さな装飾品が並ぶ、温かみのある落ち着いたギャラリー室内の様子

Exhibitions

10年にわたる展覧会の記録

2014年2月の創作人形作家・泰良木ゆめさんの個展を皮切りに、パリ在住のMotomitsu Maeharaによるコラージュ展、花いけ師を招いた27時間イベント「HANABACA Returns」、西尾恭子さんの個展など、多彩な展覧会が開催されました。2022年3月には三重県障がい者芸術活動支援センターとの共催展、そして波多信子さんの展覧会を最後に幕を閉じました。

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Artists

多彩な分野の作家たち

書家・篆刻の井分潭風さん、鼻笛奏者のはまっちさん、彫金作家の川北記庸子さんをはじめ、コラージュ作家のMotomitsu Maehara、水彩画・絵本のlilylantern、ヴォーカルのLUNAなど、ジャンルを越えた作家たちがVOLVOXで作品を発表しました。

井分潭風

1958年生まれ、三重県出身の書家・篆刻家。

はまっち(濱地史隆)

1971年生まれ、津市在住の鼻笛奏者。

川北記庸子

1982年生まれの彫金作家。

Motomitsu Maehara

パリ在住のコラージュ作家・音楽家。

VOLVOXは、三重県津市栄町に佇む四天王会館の一角で、静かに息づいていたアートギャラリーです。豊かな樹々に囲まれたレトロな建物の一階に位置し、その空間は訪れる人を日常から切り離し、表現と対話のための特別な時間へと誘いました。作家たちの手によって丁寧に整えられた室内は、決して広くはないものの、作品と観る者の距離を親密に保つ絶妙なスケール感を備えていました。

このギャラリーの最大の特徴は、アート・クラフト作家たち自身が協同で運営にあたっていた点にあります。運営会員として名を連ねる作家たちは、単に出展者として作品を並べるだけでなく、空間の設えや展覧会の企画、来場者との対話に至るまで、表現の場を支えるあらゆる局面に主体的に関わりました。そうした共同性が、VOLVOXに独自の温かみと求心力をもたらしていたのです。

展示される作品のジャンルは極めて多彩でした。絵画や彫金、書、篆刻、創作人形、コラージュといった美術工芸の枠を越え、鼻笛の演奏や声による表現など、時間芸術の要素を含む試みも積極的に取り入れられていました。ジャンルの垣根を低く保つことで、異なる表現が出会い、思わぬ共鳴を生み出す場として機能していたことが、このギャラリーの豊かさの源泉でした。

四天王会館という建物そのものも、VOLVOXの雰囲気を形作る重要な要素でした。古き良き時代の面影を残すレトロな建築は、ギャラリーに落ち着いた風格と親しみやすさを同時に与えていました。周囲を囲む樹々の緑が窓越しに空間へと染み入り、季節の移ろいを感じさせる自然光が、展示作品の表情を刻々と変えていく様子もまた、訪れる人々の記憶に深く刻まれたことでしょう。

約十年にわたる活動の中で、VOLVOXは数多くの展覧会を積み重ねてきました。初期の個展から始まり、複数の作家による二人展やグループ展、さらにはワークショップや長時間に及ぶイベントまで、その企画の幅は年々広がりを見せました。三重県障がい者芸術活動支援センターとの共催展など、地域の芸術振興と結びついた取り組みにも早くから目を向けていたことは、特筆すべき姿勢です。

作家とギャラリーの関係もまた、長期にわたる信頼の上に築かれていました。たとえば創作人形作家の泰良木ゆめさんや書家の井分潭風さんは、VOLVOXの歩みと共に時間を重ね、複数回にわたって作品を発表しました。こうした継続的な関わりが可能だったのは、商業的な回転率よりも、作家と作品、そして来場者との丁寧な対話を重視する運営方針があってこそと言えるでしょう。

VOLVOXの活動は、単に作品を鑑賞する場を提供するだけにとどまりませんでした。鼻笛奏者のはまっちさんによる演奏活動や、福祉施設への慰問など、ギャラリーの枠を越えて地域社会と表現をつなぐ動きも生まれていました。アートが閉じた空間の内側だけで完結するのではなく、外へと開かれ、人々の日常に溶け込んでいく回路を模索していたのです。

表現空間としてのVOLVOXの魅力は、訪れるたびに異なる表情を見せる柔軟性にもありました。展示ごとに空間の空気はがらりと変わり、同じ場所でありながら、まるで別の世界に足を踏み入れたかのような感覚を味わうことができました。作家たちが自らの手で設えを変え、照明を調整し、作品と空間の対話をその都度新たに紡ぎ出していたからこそ生まれる、一期一会の体験でした。

長い活動期間を経て、VOLVOXは静かにその幕を閉じました。最後の展覧会を託されたのは、この場所と共に十年の歳月を歩んできた作家であり、その選択には、始まりから終わりまで一貫して作家との誠実な関係を大切にしてきた運営の姿勢が映し出されています。終幕の展覧会は、惜別の情と同時に、積み重ねてきた日々への静かな誇りに満ちたものでした。

現在、VOLVOXの記録はウェブサイト上にアーカイブとして残され、過ぎ去った展覧会の数々や、関わった作家たちの軌跡を静かに伝え続けています。実空間としてのギャラリーは閉じられても、そこで交わされた表現と対話の記憶は、訪れた人々の心の中に、そしてこのデジタルの場に、確かな手触りを伴って息づいているのです。

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Gallery

空間と作品の風景

四天王会館1階の展示空間で重ねられてきた、作品と来場者の時間の記録です。

Blog

活動の記録とご報告

展覧会の詳細レポートや作家の近況、そして2022年の閉廊にあたってのご挨拶など、VOLVOXの歩みを伝える記事を掲載しています。

2022/03

VOLVOX閉廊のご挨拶

10年間の活動を振り返り、運営会員一同からのご挨拶を掲載しています。

2022/04

VOLVOXより皆さまへ

これまで関わった作家や来場者への感謝を綴った記事です。

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Access

所在地と交通アクセス

三重県津市栄町1-888 四天王会館1階。JR・近鉄津駅より徒歩10分、伊勢自動車道津ICより車で10分の場所にありました。会館の駐車場は台数が限られており、近隣のコインパーキングの利用が案内されていました。

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